事例

伊勢の家

所在地:伊勢市
設計:木原千利設計工房(木原 千利、多田 雅、緒方 敬男)
構造:アスコラル構造研究所
施工:藤建組(棟梁 / 川畑 文孝, 左官 / 鶴田 孝男)
構造規模:鉄筋コンクリート / 3階建
工事期間:約450日

外観

主な外部仕上げ

屋根:砂利散布接着固定アスファルト防水外熱工法/曲面屋根部分ルーフ一文字葺き
外壁:コンクリート打放し・スタッコ吹付けコテ押え、一部大理石張り
建具:アルミサッシュ 一部 スチール焼付け製作建具

面積

敷地面積: 133.48㎡( 40.45坪)
建築面積: 89.23㎡( 27.39坪)
延床面積: 295.34㎡( 89.49坪)(1階 / 89.23㎡、2階 / 82.55㎡、3階 / 95.64㎡、ロフト / 27.82㎡)
建蔽率: 80%( 67%)
容積率: 300%( 221%)
地域地区: 近隣商業地域、準防火地域

内観

主な内部仕上げ

天井: 玄関、居間 / E.P.塗り 和室、茶室 / 杉 柾ベニア敷目板底目地張り
壁: 玄関、居間 / 砂入ブラスター木鏝摺り 和室 / じゅらく塗り
床: 玄関 / 大理石 居間 / ナラフローリング 和室 / タタミ

詳細

1階に応援コーナーと和室が2室と外部に路地、2階に居間食堂と茶室、3階に個室が5室(内4室にロフト)を持つ鉄筋コンクリート造3階建の専用住宅である。中央に中庭を設け、西側の道路から路地の奥まで光が入るように、中庭側の外壁を斜めにふっている。そのため水平方向にはフラットな各空間に変化が生れた。玄関の格子戸を開けると正面に大きな桜材の腰掛け(路地の待合風)をもつ玄関ホールがある。このポーチは建物内にとり込まれており、内でも外でもない空間である。道路から玄関までの距離を感じさせる工夫である。玄関は土間つづきに応援コーナーがあり靴を脱がずに接客が出来る、またこの応接室に3畳の和室を設け、織部床とした。2階の茶室は廊下からは四畳半敷きの土間を路地代わりに設け、茶室に入る前の雰囲気を作っている。西面中庭側の格子窓は外倒しとし、月見の縁台とし、東側はバルコニーに小さな池を設け境界際のガラススクリーンからの光の映りこみを楽しめるよう考え、2階にありながら地上にいるような広がりのある茶室を完成させている。

その他の仕上げ

茶室: 京都龍善堂
廉: 平田翠廉
家具: 暮らしのギャラリー(ジョジ ナカジマ)
設備: ジーマティック・TOTO・LIXIL他
照明: ヤマギワ(和田 卯)
中庭: 長岡造園(長岡 久夫)